知っていて損はない!離乳食・幼児食生活の基礎(0カ月から18カ月まで)

新米ママさんは乳児初期の授乳期間を経て徐々に離乳食について知識を取り入れていくと思います。
ネットではたくさんの意見があり、インスタグラムではおしゃれな離乳食メニューが多く載っていて、自分にできるかどうか不安になってしまうかもしれません。
時間があるときや心のある時余裕はこだわった離乳食を作ったらいいのですが、さすがにそんな余裕はない!でもどうしたらいいのかわからない!という新米ママさんの参考になればと思い、乳幼児食指導士養成講座から学んだことを中心に離乳食生活の基礎を紹介したいと思います。

まずは子どもの発達の様子を知ることで、どんな離乳食環境を用意すればいいか自己判断できると思います。アレルギーのことも意識してメニューを考えていきましょう。

月齢・年齢別の離乳食・幼児食生活を知ろう!

乳児初期(0-4カ月)

授乳の回数

母乳:飲みたいときに飲みたいだけ
育児用粉ミルク:8-4回(月齢による)

食事のポイント

この時期は離乳食の準備必要ありませんおやつも与えず、果汁も必要ありません。果汁を与えてしまうと甘味に満足して1日の授乳量が減ってしまい必要な栄養量が不足してしまいます。

乳児中期(5-6か月)

食事(離乳食)の回数

5カ月:1回(10:00ごろ) 食後の授乳(180-200ml)
6カ月:2回(10:00ごろ、18:00ごろ) 食後の授乳(150-180ml)

口の様子

下の前歯が生え始め、下で食べ物を送り唇で食べ物を取り込む動きができるようになります。

食事のポイント

成長・発達の個人差が大きいので様子を見ながら離乳食を開始していきます。
おもゆから始め、かたさはゆるいポタージュスープの状態から少しずつ濃度を濃くしていきます。
野菜はアクの少ないもの(大根、カブ、キャベツ、白菜など)から始め、裏ごしして食物繊維を除きましょう味付けはしません初めてのものは1さじから始めて様子を見ましょう。熱すぎたり冷たすぎるものはびっくりしてしまうので、人肌程度の温度に調節します。

午前中や乳児の機嫌のいい時に食事をします。特に初めての食材アレルギー反応(下痢・血便・嘔吐・湿疹など)が出た場合にすぐに病院に行けるよう、必ず午前中に与えます。

気が散ると食事に集中できなくなるので、テレビや音楽などの音の出るものは消すか音量を下げ、遊んでいたおもちゃも片づけます。「ご飯食べようね!」「いただきます・ごちそうさまでした」「おいしいね!」と声掛けをしながら食事をしましょう。

補食バランス

おやつを与える必要はありません。この時期は離乳食を始めていても母乳・ミルクは今まで通りの量・回数を与えます。お腹がすきすぎているとミルクを欲しがるので、あまりお腹がすきすぎていない時間に離乳食を与えるようにします。

アドバイス

無理に食べさせることはせず、声掛けをしながら楽しい雰囲気を作って楽しく食べられる環境を整えましょう。調子よく食べるからといってあげる量を一気に増やすと便が固くなって排便が辛くなるので、与えすぎには要注意です。

基本的なことですが、蜂蜜は1歳を超えるまで与えてはいけません!!
(子ども支援センターなどから口酸っぱく聞いていると思いますが、、、念のため)

乳児後期(7-11カ月)

食事(離乳食)の回数

7-8カ月:2回(10:00ごろ・18:00ごろ) 食後の授乳(100-150ml)
9カ月:3回(10:00ごろ・14:00ごろ・18:00ごろ) 食後の授乳(50-100ml)
10カ月以降は家族と同じ食事時間にそろえるようにします

口の様子

下の前歯が生えそろい、奥歯が生える準備期に入ります。上あごや歯茎を使って食べ物の押しつぶし・すりつぶしができるようになります。

食事のポイント

食べ物の形はそれまでのペースト状から粒々(押しつぶせば簡単にペースト状になる柔らかさ)のある状態に進みます。味付けを始めてもよい時期ですが、調味料はごく少量(大人の4分の1程度)薄味にします。

7カ月ごろから食事回数は2回になり離乳食に慣れてきますが、量を増やすよりもまずは粒々の食べ物が食べられるようになることが大切です。また、きちんと柔らかい便が出ているかを確認しましょう。食後の乳汁を飲まないときは離乳食の量が多すぎるので、量を調節しましょう。

アドバイス

徐々に自分で食べたがるようになります。11カ月過ぎには手づかみ食べが出来るようになります。おにぎりや大きめに切ったスティック状の野菜などを用意して手づかみで食べさせてみましょう。自分で食べられることがうれしく、より食に興味を示します。

幼児前期(12-18カ月・離乳食完了期)

食事の回数

5回(朝・昼・夕・補食10:00ごろと15:00ごろの2回)

口の様子

奥歯が生え始め、奥歯を使って食べ物を噛めるようになります。

食事のポイント

自分の口でかじりとれる大きさのものを食べることができます。硬さは歯茎でつぶせる程度で、薄味を基本とし、調味料は大人の約半分を目安にします。

かなり自分で食べられるようになりますが、様子を見ながら手伝いをします。しっかり噛んでいるか、一口の量が適量か、バクバク早食いしていないかに注意しましょう。この頃からスプーンも使って食べられるようになります。

遊び食べ丸のみムラ食いなどいろいろトラブルが出てきやすい時期です。生活リズムや口腔の発達状態などを調べてみましょう。生活リズムを整えることは食事のリズムに大きく関係します。3回の食事が定着し補食としてのおやつも始まり、卒乳の時期を迎えます。この頃から牛乳が飲めるようになります。最初は少し薄めたものから与えて様子を見ましょう。

おやつはスナック菓子などではなく、食事の延長として果物や小さなおにぎりやパンなどにし、決まった時間に与えてだらだらと食べさせないようにしましょう。

アドバイス

ちょっとしたお手伝いも出来るようになってきます。料理を運んだり食べた食器を重ねたり、できることを見つけて少しずつお手伝いさせてみましょう。また、自分で食べることが上手になるので、食べやすいように大きさや形を工夫し、見た目もすこしこだわってみると食事がさらに楽しくなります。

離乳食と乳汁の一覧表

離乳食を与え始めると乳汁をどのくらい与えればよいか悩むと思うので、標準的な食事スケジュールを表にまとめているので、参考にしながら個人差に合わせて量や計画を立ててください。

第二弾は18カ月から5歳の幼児食について!

食物アレルギーは皮膚からと消化不足から起こる確率が高いので、早めに新しい食材をどんどん上げるのではなく、無理なく月齢に合った食材を月齢に合った形状で与えるようにしてください。
食べる食べないを気にせず、子どもの気が向いたときに気楽に食べさせると心の余裕もうまれます。ただ初めて食べる食材に関しては午前中に食べさせることだけは意識しておいてください。

次の第二弾は18カ月から(離乳食完了後)の幼児食に移り変わっていく食生活の基礎を紹介していきます。今はまだベビーで関係がなくても、いずれ大きくなる子どもについて知識を軽く入れておいてもいいかも知れません。焦る必要はありませんが、4歳5歳になるとこんなことも出来るんだ!こんな風に進めていけばいいんだ!と楽しみも増えるかもしれませんよ!

※東京カルチャーセンター 乳幼児食指導士養成講座テキスト参照

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